【恋愛】人を愛したいなら,まずは自分を見直せ【エッセイ】

エッセイ

 齢30を超えてから,異性への「好意」,つまり「好き」という感情がよくわからなくなってしまった。何をもって相手を好きと思えるのか,どの要因をもって「恋人にしたい」と思うのか。頭で考えず心で感じることができればそれに越したことはないのだろうが,”結婚”を意識するようになるこの歳になって,果たしてそれだけで相手を見つけることができるのか。

 否,できるわけがない。

 大人になれば,多くの世界を知り,(学問を怠るようなことをしなければ)知見は増していくことだろう。世界を知れば知るほど,自分にとって何が良いことなのか・何が悪いことなのかがより明確になる。だからこそ,生涯を見据えた相手を探そうとする時,自分にとって最高の条件である人を求めてしまうのだ。

 妥協も必要とよく言うが,要は「自分の心とどれだけ折り合いをつけられるか」によるのだと思っている。相手にあれこれ求め,ましてや無理やりその人間を変えるなど最低の行為だ。大人になってもっている人柄や考えは,その人の人生の歩みがあってこそだ。それを否定し,自分の好みに変えてしまうのは,相手を尊重していると言えるだろうか。誰にだって欠点はある。その欠点をどのように受け止めるか,それこそ大人として立派な付き合い方ではないだろうか。

 それができるのとできないのとでは,より良い大人の付き合いはできないだろう。

 そしてそれができない一人が自分であることがどれだけ皮肉なことか・・・・・・。

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