【挑戦】靴さえあればなんでもできる。あとは踏み出す勇気だけ【エッセイ】

エッセイ

 仕事帰り,急に運動したくなった。それは日頃の運動不足からつながる不健康や肥満を危惧してのことだった。

 家に到着すると,以前上履き用で購入したワークマンのスニーカーを取り出し,作業着から着替えることもなく地元を走り回った。昔よく走っていた道だが,当時と比べても体力は激減しており,走り終えた頃には足の筋肉は攣るほどに張っていた。案の定,五日間ほど筋肉痛が取れなかった。

 ランニングを終えた後にもった感想は,「やってよかった」だった。

 思いつきとその場の勢いで行動していなければ,頭の片隅でやらなければという使命感としてずっと引っかかっていたことだろう。人は後回しにすればするほどやりたい(want)からやらなければいけない(must)に変換されるのだ。

 人は常にやりたいことを有している。

 ギターが弾けるようになりたい,海外旅行に行きたい,髪の毛を金色に染めたい,お金をもっと稼ぎたい等々・・・・・。興味があること,やってみたいこと,そんな欲望があるからこそ人が人たる証拠であり,生きる活力になっている。

 大した道具がなくても構わない。高級な道具よりも大切なのは,それをやろうとする行動力なのだから。

 

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