人は誰しも劣等感やコンプレックスをもっている。
容姿にしろ,肩書きにしろ,貯金残高にしろ,他人より劣っていると感じてしまう。仮に自信をもっているものが一つあったとしても,他の部分においてはどうだろうと考えてしまう。タンスの引き出しの一つが充実しても,他の引き出しはどうだったかと確認し,中身が空っぽでスカスカの段を見つけてしまうと隙間を埋めようと奔走する。
自分の場合は手だ。男性にしては小さくて指は関節部分よりも横に広がり不恰好さが伺えてしまう。一本一本の輪郭がはっきりしていてすらっと長くのびた指に憧れを抱いてしまうのだ。
仮に容姿が完璧である程度の収入をもつ芸能人であっても,胸中に秘めた不満足感を抱えているものだ。それは,人は完全に欲求が満たされることはないからだ。欲求があるから人が人たる所以であることは,他の記事で述べている。
努力することでネガティブな要素を排除できる場合もあるだろう。しかし,大抵の場合は解決できない。鼻が低い,安いオンボロの車しか持てない,都会に憧れているのに片田舎しか住めない。直接的に解決できる努力ができない事情もあるだろう。
ただ一つ,解決できる策があるとすれば,大金を持つこと。
自分の容姿は整形である程度変えることができるし,車や住まいはそれこそお金があればなんとかなる。ただ,肝心なお金がないから嘆く人が多いのも事実。ではお金を増やすための努力をすればいい。それもなかなかに大変だ。そして金に物を言わせて解決する手段を拒む人も多いだろう。
一番の解決方法は,「受け入れる」こと。
自分の不安要素は時に自分を苦しめる。ただそれも個性なのだ。個性は誰にも否定されるものではない(他人に害をなすものを除いては)。何故なら,他人も自分の個性を尊重されたいと思っているのだから。
まずは自分を受け入れて,自分自身を解放しよう。きっと心が楽になるから。