【本紹介】自分の生き様はこの男に学べ!『覚悟の磨き方ー超訳 吉田松陰』池田貴将 【自己啓発】

哲学・思想

 今回は、サンクチュア出版から池田貴将著『覚悟の磨き方ー超訳 吉田松陰』ご紹介します!幕末時代で活躍した吉田松陰が残した言葉の意味を、池田さんの解釈をもとに解説したものとなっております。生き方に悩んでいたり、自分の人生の意味を改めて見つめ直したかったりしたい人におすすめの一冊となっております!

比企
比企

吉田松陰の言葉を簡潔にわかりやすく意味を教えてくれるので、読書が苦手な方にも読みやすいものだと思います!


①本と作者の概要

 著者の池田貴将(いけだたかまさ)さんは、リーダーシップやモチベーション心理学の分野で活躍する作家です。彼の文章はいつも静かで誠実読む人の心に穏やかに寄り添いながら、“生きる姿勢”を見つめ直させてくれます。池田貴将は多数の著書があります。その他の著書として『モチベーション大百科』(図解版)『未来記憶』(サンマーク出版)『動きたくて眠れなくなる。』(サンクチュアリ出版)などがあります。

②吉田松陰とはどんな人物?

 吉田松陰(1830–1859)は、わずか29年の人生で、明治維新という日本の歴史を動かした若者を何十人も育てた教育者です。

引用:Wikipedia

 当時の日本は黒船が来航し、国の未来が揺れる不安な時代。そんな中で松陰は、「今の日本を変えるのは、覚悟を持った若者だ」と信じ、人生を教育に捧げました。

 彼が主宰した私塾「松下村塾」からは、下記の人物のように。名だたる維新志士が輩出されています。

  • 高杉晋作 
  • 木戸孝允
  • 伊藤博文(初代総理大臣)
  • 山県有朋

 特別な装備があったわけでもなく、巨大な権力があったわけでもありません。松陰が持っていたのは “言葉の力” と “揺るぎない覚悟” だけでした。だからこそ、彼の言葉は150年以上経った今でも、読者の心を震わせることができるのです。


■ 松陰の思想の核は「覚悟」

 松陰は人が変わるために必要なものを、たった一言で表していました。「志を立てることが、すべての源である。」

 この言葉の意味するところは、すべての物事は、まず心に決めた目標(志)を立てることから始まるということ。惰性で何かを始めても、それが長続きすることはない。心から決めたことこそ真に果たすべきことだというのです。それは誰かとの契約ではなく、自分自身への約束事なのです。

 本書『覚悟の磨き方』も、この松陰の思想をベースに、

  • 行動する勇気
  • 自分を支える信念
  • 目標に向かう持続力

 をわかりやすく、すぐ行動に移せる形でまとめています。

比企
比企

この言葉から、心から思ったことをしっかり行動に移していたのですね。吉田松陰が、どれだけ志の高い人か伺えます! 

③本の構成

 本書は、吉田松陰の思想を6つの章に整理しています。どの章も短く、ひとつの言葉がページをめくるたびに心を打ちます。

  • 心(MIND) … 内面を磨く力
  • 士(LEADERSHIP) … 行動で導く力
  • 志(VISION) … 理想を描く力
  • 知(WISDOM) … 学びを生かす知恵
  • 友(FELLOW) … 仲間を信頼する心
  • 死(SPIRIT) … 命の使い方と覚悟

 一章ごとに、松陰の名言と池田さんの丁寧な解説が交互に登場します。たった数行の文章なのに、読むたびに“自分の生き方”を立て直してくれるような力があるのです。


④心に残った言葉

 ここからは、私が個人的に心に残った言葉を抜粋してご紹介します。

「人物」 p.83より
 私が尊敬するのはその人の能力ではなく、生き方であって、知識ではなく、行動なんです。

 私たちは「何を考えているか」ではなく、「何をしているか」で人となりを問われます。口では立派なことを言っていても、それを行動に移していなければ心の底から思っていないことになります。それはまるでどこかの国の政治家のよう・・・・・。

 立派な考えをもつよりも、多くの知識を有することよりも、日々の小さな行動の積み重ねこそが人格を形づくる。当たり前のようで、実は一番難しいことだと感じます。


「学ぶ上手な人」 p.170より
 本当に知恵のある人は、自分お知識を披露するよりも、人に質問することを好みます。一見くだらないように見える話も、注意深く観察して、大切なことは見逃しません。

 つまり自分は才能がない、性格が悪いと落ち込むよりも、人の才能や知識を、まるで自分の持ち物であるかように考えた方が賢いということです。人のやさしさとか思いやりも、口先で褒めるのではなく、まるで自分のもののように愛せばいいんです。そうすれば、あらゆる人たちの力が加わって、今よりもっとすばらしいことができるはずなんです。

 この言葉からは、“学び”の本質が静かに伝わってきます。学ぶとは知識を増やすことではなく、自分の心を更新すること。どんな話にも大切なことはある。その言葉を見逃さず自分の心に吸収する。学校や仕事で興味のない話があるとつい学ぶ姿勢を崩しがちです。学び上手な人とは、学ぶことに対して常に謙虚に盗んでいくこと。

 新しい視点を受け入れる素直さ、失敗から吸収する柔軟さ──その姿勢こそが、本当の「賢さ」なのだと教えてくれます。


③どんな人におすすめか?

1. 志を高く持ちたいビジョナリー(起業家・プロジェクトリーダー)

  • なぜ向くか:長期的な視点(志)と、行動で示すリーダーシップ論が直結しているため。
  • 読後の期待値:短期指標に流されない意思決定の強化。

2. 自分を見つめ直したい人(転職希望・人生の岐路)

  • なぜ向くか:日々の選択に意味付けをするフレームが得られる。
  • 読後の期待値:価値観に基づいた行動基準の獲得。

3. 学びを仕事に活かしたい社会人・学生

  • なぜ向くか:知識→実践の変換法が示されており、学習設計に応用できる。
  • 読後の期待値:学びを成果につなげる小さな実験の習慣化。

 派手な成功哲学ではなく、心を整える静かな力を与えてくれる本です。読めばきっと、自分の中に「一歩を踏み出す小さな勇気」が芽生えるはず。


⑥まとめ

『覚悟の磨き方』は、時代を超えて“生きる本質”を教えてくれる一冊です。
吉田松陰の言葉を通して、池田貴将さんはこう語りかけます。

「覚悟とは、恐れをなくすことではなく、恐れながら進む力だ。」

読み終えたあと、心の奥で静かに火がともるような感覚が残ります。
それは派手な情熱ではなく、日々を誠実に生きたいと願う人の内なる光

自分を見つめ直したいとき、迷ったとき──
そっとページを開くだけで、前に進む勇気を取り戻せる本です。

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 表紙

覚悟の磨き方 ― 超訳 吉田松陰

著:池田貴将(吉田松陰の言葉を現代語訳)

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