本日は、ジェームズ・クリアーが書いた名著『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』(パンローリング株式会社)牛原眞弓訳 をご紹介します。世界中のビジネスマンに読まれてきたこの本には、1つのことを続ける大切さや続けることの効果、そしてどのように人生が変化していくのかをわかりやすく教えてくれる一冊となっております。
✨ この本はこんな人におすすめ! ✨
- ✅ 「三日坊主」を卒業したい人
- ✅ 目標達成のために、具体的な行動計画が欲しいビジネスパーソン
- ✅ 自己成長や生産性向上に関心があるすべての人
- ✅ 「小さな変化」が「大きな成果」に繋がるメカニズムを知りたい方
① ジェームズ・クリアーとは誰か?
ジ ェームズ・クリアー(James Clear)は、習慣形成・意思決定・継続的改善の専門家として世界的に知られる作家・起業家です。彼は自身のブログや書籍を通じて「習慣の力」を科学的に解き明かし、良い習慣を身につける方法や悪い習慣を断つ方法について発信しています。
彼の代表作であるこの『複利で伸びる1つの習慣(原題:Atomic Habits)』は、ニューヨーク・タイムズのベストセラーに長期間ランクインし、世界中で数千万部の売上を持つ自己啓発書となっています。クリアーは、行動科学や心理学的なアプローチを用いて「習慣が人生をどう変えるか」を説明し、個人だけでなく企業やプロスポーツチームのトレーニング・改善にも影響を与えています。

② そもそも「複利」とは?
複利と聞くと、多くの人は株式投資や貯金などの金融用語を思い浮かべるでしょう。
簡単に表すなら「複利」とは、
利息が利息を生む仕組み
のことです!
株とは、持っている株だけ配当金がもらえます。その配当金をまた株として購入すれば、購入した分配当金もまた増えていきます。たとえば利率1%で毎日増えていくと1年後には37倍になるというような、時間をかけて雪だるま式に増えていく計算ができます。
下記の図が複利をわかりやすく表したものです。(引用:三菱UFJ銀行)

この考え方をクリアーは「習慣」に当てはめています。つまり、小さな良い習慣も、悪い習慣も、時間が経てば大きな差となって表れるという理屈です。習慣は「積み上げられる資産」と考えると、その力の大きさが見えてきます。
例えば、スポーツや楽器など最初は全くできない状態でも、練習を続けるうちにできるようになってきますよね。勉強でもなんでもそうです。学び・スキル・健康・人間性といった様々な成長も“複利的に積み上がるというのが本書の基本的な前提です。
③ 複利を得た小さい習慣の驚くべき効果
本書でもっとも象徴的なのが「毎日1%ずつ改善する」という考え方です。クリアーは「毎日1%良くなることを365日続けると、元の37倍の成果になる」と説明しています。
これは、複利計算(1.01^365 ≒ 37)によるもので、毎日の小さな努力が時間とともに指数関数的に大きな成果へと変わっていくことを示しています。最初は変化がほとんど見えなくても、続けるほどに変化の速度が上がっていくのが複利の特徴です(=氷が溶け始めるように後半に成果が加速する)。
④ 習慣を継続させるコツ
本書は「習慣を継続させるための4つの法則」も提示しています。実践しやすいように簡潔にまとめました。
1. はっきりさせる(Make It Obvious)
- 何をいつ行うかを明確に決めることで、目標を日常行動に落とし込む。
2. 魅力的にする(Make It Attractive)
- 良い習慣を惹きつける工夫をすることで、続けるモチベーションが上がる。
3. 易しくする(Make It Easy)
- 行動のハードルを下げ、はじめの一歩をとても簡単にすることで続けやすくする。
4. 満足できるものにする(Make It Satisfying)
- すぐに達成感が得られる仕組みを作ることで、脳が「やりたい」と認識する。
この4つの工程を簡単に表すなら、具体的でハードルの低い習慣を組むことです。習慣のスタートを明確にし、簡単にクリアできるようにするのです。どの工程にも共通するのが、心から納得してできるようにしていることです。心の納得さえあれば大抵のことは実行できるものです。

これらの工程をノートに書き出すことで、曖昧な状態ではなく具体的にやることが確認できるのでおすすめです!
⑤ 実践してみて感じたこと
私自身、この「1%ルール」を絵の練習に取り入れてみました。最初はたった15〜20分の練習を毎日積み重ねるというルールだけ設定しました。
最初の数週間は上達が目に見えず、やめたくなる日もありました。しかし、毎日少しでも筆を持つことを優先したことで、1ヶ月後には線の正確さや構図への理解が確実に深まっていったと感じています。これはまさに複利的効果です。
私は昔からやりたいと思っていた絵画を練習しているところです。初めは何を描くにしてもどこかバランスの悪い絵ばかりでしたが、少しずつ練習していって、人物の顔くらいはまともになってきました。
たった小さな時間でも続けることが自信やモチベーションにもつながり、習慣そのものが「自分のアイデンティティ(私は絵を描く人)」になり始めたのを実感しました。
⑥ まとめ
『複利で伸びる1つの習慣』は、単なる根性論の本ではありません。 人間の脳の仕組みを理解し、「意志の力に頼らずに自分を変えるシステム」を作るためのガイドブックです。
今の自分を作っているのは、過去の小さな習慣の積み重ねです。そして、未来の自分を作るのは、今日から始める「1%の変化」です。
あなたも、自分の中にある「複利の力」を信じて、まずは2分でできることから始めてみませんか?

