
社会における職業の重要性はそれぞれ違う。どの仕事もなければ社会は回らないが、優劣があることは事実である。その証拠が給料の違いだ。
デスクでパソコンを操作して難しそうなソフトウェアを作っていたり、法律に精通している弁護士や税理士が資料の数字などを見ながら複雑な要件を解決したりと、何時間も勉強することで得られる技能や資格を必要とする職業は高い報酬をもらっている。その仕事に就くまで数多くの時間を捧げているのだから、妥当と言えば妥当だ。AI技術の発達により、ソフトウェア開発はコンピュータに任せればよい状況が出来上がりつつある現代、SEの市場価値は年々低下している事実もある。だから、ホワイトカラーよりブルーカラーの方が儲けている状態も増えてきている。そのこと自体は全く問題ではない。
はっきりいうが、これまでブルーカラーは世間から下に見られてきた。ブルーカラーとは、主に現場での肉体労働や、生産的な作業を職種の総称である。例えば、工場作業員や溶接工、大工やとび職・電気工事士、トラックドライバーや農家などが含まれる。そもそも、なぜブルーカラーが下に見られていたのか。それは、誰でもできる仕事だからである。皆がこう言う。ホワイトカラーの仕事の多くは、仕事をする前にその業界で必要とされている技術や知識を身につける必要がある。プログラミングの仕方、法律知識の有無、これらがなければ仕事として人材が機能しないからだ。反対にブルーカラーは、仕事をしながら技能や知識を身につけることが多い。電気工事士などは回路等の知識は必要ではあるが、工場作業員や農家などは体を動かして実際に経験することで人材として価値が上がっていく。
この認識が変わらないままでいたから、今日のように蔑みの差別が生まれている。このニュース番組のトピックがそれを物語っている。

このニュース自体は4年前のものだが、何処ぞの企業が勝手に職業にレッテルを貼るから、世間の声として底辺職という認識を生んでしまっている。
そして、皆の中にも無意識な見下しは存在している。
私自身もブルーカラーの人間だが、前に知り合いにこのようなことを言われたことがある。

「比企ちゃんの仕事も素晴らしいよね」
一見、自分の仕事を褒めてもらっているように見えて底辺の仕事であるという認識をもってしまっている。

もってなんだ! もって!
も、ということはそもそも他の素晴らしい仕事となる基準があって、一応そこに含まれているよと伝えているようなものなのだ。自分の仕事が、その人にとっての素晴らしい仕事の基準とは少し離れていることを示している。この言葉を言った本人にそんな気持ちは毛頭ないことはわかっている。そう断言できるくらい素晴らしい人であるのだ。しかし、潜在的に職種(もしくは業界)のランクが形成されていることは確かだ。
だからこそ皆に言いたい。
敬意を払え
見下しの気持ちをもっても仕方ない。だが、その仕事に対して、働く人に対して敬意をもってくれさえすれば、どんな人も本当の意味で救われる。本来、人間が生きていくためにはホワイトカラーよりブルーカラーの方が重要なのだから。
ここまで熱弁すれば、あなたの職業差別は無くなったかな。最後にもう一つだけ伝えよう。
職業に貴賎はないと。

